現実社会のDATAをコンピューター上の仮想空間に構築する。この仮想社会を「理想」のプロセスで動かす。その中で各人の行動も、仮想現実の中で予想される。これを適宜、有効な時期、有効な方法で各人に伝え、その方向に向かうように行動を促していく。
このマザーシステムは、現在社会の全ての法規を超えた存在になる必要がある。宗教、犯罪、国家間の戦争から、個人の欲望に基づいた行動まで、全てを理解した上で、当然のことながら、ある程度の犠牲も許容して「考え」「判断」「指示」する存在である。
また、このシステムは完全性を追求する必要があるが、完全であることは許されない、と言う矛盾したものでもある。マイノリティを否定しては生物の未来はないからだ。
マイノリティについては、SFの中で表現されてきた。マイノリティ・レポートやジョミー・マーキス・シンのような社会全体の0.01%に満たない規模の人間がマイノリティとされている。しかし、マイノリティと考えられる人間もマジョリティな行動を取るし、偶発的な出来事はいつでも起きている。
マザーシステムは全体を俯瞰したものだが、その基礎の社会学、人間学、生物学、心理学は未来のものであり、人間での構築は現在のところ不可能であり、これはAI ver.109 くらいに任せて・・・ということになる。
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